ジェノミライプロジェクト
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*ジェノミライプロジェクト概要 [#mdc2152a]
ジェノミライプロジェクトは、帝立ジェノメトリクス同調調停...
''「箱舟計画に代わる画期的な惑星救済手段を研究する機関」'...
ジェノミライは、天文と地文がまだ分裂する前、今から約20...
設立当初のメンバーは十数名。その中でも中心的人物であった...
-ウンドゥ・クインクウェイム
-クラケット・パルミウム
ジェノミライの発端は、ウンドゥによる地下施設(ロストテク...
この頃既に、天文地文両者共に、箱舟計画を挫折しかけていた...
ウンドゥはこの後、クラケットという天文科学者のスカウトを...
クラケットはG2管を発明した「時の人」であったが(後述)...
その為研究実績の割に評価も報酬も低かった。
売れない研究者に子供が一人。母親は他界。結構貧乏な生活だ...
クラケットは上の命令でG2管の開発をしていたが、本人が本...
本当に取り組みたい研究は、彼が自主的に、定期的に提出して...
その論文題目は「精神波の干渉による多元世界間の移動につい...
ウンドゥはその研究に目を付け、ジェノミライに来ないかとヘ...
当時G2管の研究は、輝かしい時期は通り過ぎていて、しかも...
元々こういう面倒くさい事が嫌いなクラケットは、もうG2管...
そんな中でウンドゥのスカウト。それも本当に自分がやりたい...
ウンドゥ自身は身元不詳の研究者である。同じ地文、ジェノミ...
ただ、彼はジェノムの扱いは超一流であり、ジェノムと人間の...
しかし彼は、自分の名前を表に出すことは一切許可せず、普通...
その後、ジェノミライに二人の若手研究者が参入する。
-ネプツール・プランク
-グレイコフ・リアノイト
グレイコフは調停院入院後、このプロジェクトに配属され、
ネプツールは天文に入所後、このプロジェクトに配属された。...
そして二人とも、ウンドゥの目に留まりスカウトされた。
この4名が、世界の命運を握ることになる「ジェノミライ」の...
*ジェノミライ以前の関連史など [#z826ce11]
まずは、ジェノミライが発足する前までの、天文と地文の研究...
**ジェノムと巨大装置との融合手法として研究されたG2管 [#...
箱舟計画にとって、最も重要視された研究開発が「G2管」で...
ジェノムはそれ自身が持つ力が力の全てだから、それが最大の...
もしジェノムが、外から更に大きな力を得ることが出来るのな...
この構想を元に研究開発されたのが「G2管」である。
G2管は、当時の皇帝を介して最高位のジェノム「コーザル」...
G2管がジェノムとメカを繋げる仕組みは、ジェノム同士の詩...
G2管の裏側には巨大なシステム(後にクラス・ドライブと呼...
このG2管の開発は、箱舟計画における最も重要な研究として...
なぜなら超長期的な箱舟の運行計画に際し、ジェノムの力とこ...
箱舟のような巨大施設を滞りなく、また予期せぬ事態に瞬時柔...
またG2管を使いジェノムに制御させることで、更なる付加価...
例えば理屈上では、ジェノムの「脳内の想いを具現化する力」...
もちろんそれが可能なジェノムは限られている。当時、皇帝ジ...
とにかく、クラケットが主体となって完成させたこのG2管は...
クラケットはこのラシェーラにおいて、更に「時の人」となっ...
**シェルノトロンの黎明と混沌の始まり [#hce71cb2]
ここまでは良かった。だがその後、クラケットの飽くなき探求...
クラケットはひらめいてしまったのである。
G2管はジェノム同士の「チェイン」を擬似的に再現するもの...
だからこれを応用すれば、人間が直接G2管にアクセスできる...
これはクラケットの単純な興味本位の研究でしかなかった。だ...
G2管は少しの改造で、人間との同調を行うことが出来た。だ...
その後クラケットは「意志はなくても単純動作をする回路」を...
要するに、人間はジェノムを使うことなく、巨大なシステムを...
このまま文明が進化し、より柔軟なコントローラを開発出来れ...
生粋の科学者であったクラケットは、ただ純粋にこの研究に酔...
それは確かにその通りだった。だが、それと同時にこの研究は...
地球文明でいうところの「科学と宗教的タブーとの対立」…例え...
調停院がその研究を危険視し、停止させたのだ(もちろんその...
この事についてクラケットは、一気にG2-DH管に対する熱...
元々「本当にやりたいこと」から少々ずれるこの研究は、ちょ...
クラケットは天文の後輩にこの研究を受け継がせて、自分は窓...
そんな中、タイムリーなことに、ウンドゥからヘッドハンティ...
*ジェノミライ・プロジェクトⅠ [#se038c7f]
**超法規的な研究所の発足 [#e601421d]
ジェノミライは、天文と地文の庇護の元、今まで禁止されてい...
ジェノミライの研究所は地文の更に下、地中深くに作られ、ジ...
(後に更に厳しくなり、中心研究者であるウンドゥとクラケッ...
その代わり、ほぼ何でもやってみたいことはやって良かった。...
さて、ジェノミライ研究所がなぜこれほどまでに特殊な機関な...
それは、取り扱う研究と調査が、この世界の常識を根底から覆...
ジェノミライの目的は、失われた太古の技術を解明していくこ...
クラケットがスカウトされた当時、既にさわり程度に解析は進...
そして、ラシェーラ人がこの方法で、この惑星に移住してきた...
だが、この事実は大変衝撃的なので、ごく一部のジェノミライ...
このロステクが箱舟計画に代替する画期的な方法になるか否か...
ジェノミライが解明しなければならないロステクは「次元間航...
すなわち、物理的に宇宙船で飛んでいくのではなく、空間と空...
その為に、地下に巨大な施設を創りあげる。
それは、地下深く、遙か1000mの深度に、次元をねじ曲げ...
そこで様々な実験を、人知れず行っていた。
**研究過程 [#t1de919e]
普通の人達が考えると、空間をねじ曲げるもの…すなわち機械な...
だが、過去の文明は違った。もちろん、この世界に「詩魔法」...
彼らの考えはこうだ。
''「この世界全体を手のひらで転がせる人間を召喚し、その人...
途方もない計画のように思うが、過去の人々は、これが一番の...
まず実証実験として、この世界にいる普通の謳い手に謳っても...
そして段々とその規模を上げていった。
この時、クラケットが天文時代に発明したG2-DH管(現在...
ジェノム+人間の力では、ちょっと距離を遠くすると、すぐに...
ジェノミライは天文の研究していたTzWを用い、従来のジェ...
そして、少なくともこのラシェーラの圏内であれば、移動可能...
だが、そこから先が難しかった。「先」というのは、3次元空...
4,5,6次元といった、上次元軸における移動は、既にTz...
そして古代の文明では、ショッキングな方法でそれを為し得て...
それは、「TzWの力による詩でこの惑星の物質を量子化し、...
簡単に言えば、1つめの詩で物質を超質量まで潰し、原子を完...
そしてそれはもはやエネルギーであるので、そのエネルギーを...
その後の解明で、この惑星を覆っている幾重にも重なるリング...
しかし、そのリングを実行して実験するわけにはいかないので...
移動の為のエネルギーを得るのに必要な物質量は、10cm程...
ジェノミライは4次元から順に、移動実験を進めていった。
エネルギーには、地下数キロの地殻がそのまま使われた。その...
**天文地文の分裂と口封じの強化 [#h98c0c27]
最初はさほど関心の無かった天文地文でも、ここまで来ると大...
この現代の常識を遙かに超えた実験が、着実に解明し、実証試...
この事に関して、地文側は危機感を覚えた。特にG2-DH管...
それは、ジェノムという生命の冒涜であり、人間が神聖なるジ...
だが逆に天文がこれに猛反発。未来を変える事になる研究が成...
そして天文と地文はこの意見について平行線となり、遂に決裂...
この時点で、天文は箱舟計画から撤退する。
だがジェノミライ研究所は両者の合意がなければ、その事業の...
そんな中でも少しずつ、小さいことから協定が結ばれていった。
その中で決定されたことの中に、この研究所の存在を徹底的に...
その決議によって、その計算と理論、実験結果が絶対に外に流...
特にクラケットに関しては、唯一の肉親である娘、ウラシルと...
もしくは、全ての記憶を失い、普通の人生に戻るかどちらか、...
クラケットはほぼ即答でウラシルとの別れを選択した。もちろ...
こうして、この地下で行われている実験は、誰の耳にも触れる...
地上から見れば、巨大なファンが地文の最下層にあるだけ。
このファンは地下の穴が陥没しないように、常に地下の空気圧...
結局ジェノミライ研究所についての決着が着き、閉鎖となるの...
研究所での大惨事「ジェノミライ・パンデミック」が発生して...
**天文による端末「G2トロン」の発表 [#o7d4918f]
地文と分かれた天文が何をしていたかというと、前にクラケッ...
そもそも天文と地文がケンカした一番の理由は、この「G2-...
天文が地文と袂を分かつ理由は、このG2-DH管による、独...
天文は分離から1年後、商用端末として「G2トロン」を発表...
クラケットはジェノミライ研究所でこの状況を見ていた。
そして彼は激怒していた。
クラケットにしてみれば、G2-DH管+プログラムなどとい...
この怒りは、後にシェルノサージュ管を生み出すことになるが...
**太古のシーカーの召喚実験 [#t65ee3d9]
天文がG2トロンを発表してから1年後、ジェノミライ研究所...
ジェノミライのPHASE1計画の最後、「この世界を手のひ...
これが誰かと言えば、この世界の外にいる生命のことである。...
だが、ここで必要なのは外宇宙の存在。すなわち7次元の存在...
本来ならばその生命を呼び出すためには、7次元の穴を開けな...
それは、数千年前に母星からこの惑星に移り住んできたときに...
詩姫の魂は、7次元先の世界と繋がっており、更にこの世界の...
変換された波動は、あたかもこの世界に自然に存在する波動と...
この世界のH波によってその波動が削られることもなく、変化...
それが本当なら、ボディを用意すればまたその娘の魂を封入す...
そしてその試験において、理論通り、外宇宙の「誰か」のSH...
PHASE1は一見、成功したかに見えた。
**シェルノサージュ管によるコンタクト [#t3f53cf3]
ボディは少女の形をしたものが使われた。
その少女のボディに命が吹き込まれた。
7次元先から来た彼女は「ネロ」と呼ばれるようになった。
ネロは虚ろに目を明け、ぼーっと周りを見回した。
皆、成功に胸を躍らせていた。
主要メンバーであるウンドゥ、クラケットは、万一の事態を想...
ネプツールとグレイコフは、この最重要機密実験には参加でき...
そして、ネロを移送したり、現場で機器を制御したりする役割...
だが1つの問題が発覚した。
ネロはずっと、ぼーっとしているだけで、感情を表に出すこと...
それが何日も続いたのだ。
このままでは、連れてきたはいいが、詩を謳わせることもでき...
そこで、今彼女の中で何が起こっているのかを究明する為に、...
それは、G2-DH管の応用で作られた。
元々のG2管は、ジェノムと人間の意志疎通を潤滑にする…すな...
ならばそれは、彼女をジェノムとして見立てれば、同様の理論...
だが実際は、理論通りには物事は運ばず、ほぼ一から回路を設...
そして1つの、ネロとのコンタクト専用の管が完成した。
クラケットはそれを「シェルノサージュ(=少女の世界)管」...
シェルノサージュ管によって、彼女とのコンタクトは出来たが...
なぜなら、やはり心の中でも彼女は「話さなかった」からであ...
だが、別の解決策は見えてきた。
彼女はシェルノサージュ管を介することで、ほぼジェノムと同...
会話は交わさなくとも、同調した状態で想いを募れば、それを...
本来は、ネロが「謳い手」であり、ジェノムもしくはG2-D...
それが、ネロが「ジェノム」であり、謳い手は誰でも良いかも...
だが、これもまた上手くいかない。
大した出力は出せなかったのである。
ネロが同調相手に殆ど心を開かないため、通常以上のパワーを...
当時発売されていたG2トロンよりは遙かに上だが、この研究...
これでは、仮に彼女がこの世界を手のひらで転がすように自由...
そこで次に考えたのが、「“ネロの遺伝子を利用した生命”との...
要するに、ネロと同調するためのネロダッシュを作る、という...
**ドゥドゥ・ノエチウム(カノン) [#e2e79629]
その為に専用の人間を「作る」事になった。
管はクラケットの専門だが、遺伝子操作となればウンドゥのオ...
こちらはウンドゥが取り仕切る形で研究を行うこととなった。
一から人間を培養するのは大変なので、まだ生まれたての子に...
ウイルスの名前は「gRNAウイルスα」。
ウイルスの生成は、ネロの遺伝子を使い、その遺伝子を人間の...
だが、人間とネロの遺伝子は微妙に、しかし決定的に異なり、...
その為ウンドゥは、2重螺旋にもう1本別の螺旋を追加し、そ...
その特性上、その人間は3重螺旋を持つ事になる。
ただし、本当の3重螺旋のように、3つの螺旋相互に塩基対が...
その特性が問題を発生し、被験者となった子が何人も命を落と...
そして、遂にピッタリとはまった子が誕生した。彼女は「gRNA...
「ドゥドゥ・ノエチウム」と呼ばれることになった。
**ジェノミライ・パンデミック [#pc36a201]
様々な予備実験を経て、いよいよネロとドゥドゥ・ノエチウム...
本来、ファーストハーモニクスはある程度年齢が上がったとき...
ファーストハーモニクスはすんなりと成功した。今までと同じ...
そして、今までの誰よりも、莫大な力を引き出すことに成功し...
だがその直後、悲劇が襲いかかった。
皆がそれぞれの場所で、世紀の大成功を目に焼き付けている最...
ネロがもの凄い勢いで咳をし始め、血の霧を吐いたのだ。
自身の遺伝子と同調したことが問題だったのか、そもそも設計...
ウンドゥ、クラケット達はこの世の終わりのように取り乱した...
しかし、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。
直後、警備のメンバーはバタバタと倒れた。
最初、何か分からなかったが、それは次第に外側に広がってい...
近場の人々が皆、急に倒れて昏睡していくのだ。
ウンドゥはすぐに察知し、地下施設の全ての空調を止めさせた...
間違いない。細菌かウイルスの類がばらまかれたのだ。
画面をのぞき込むと、少女はぼーっとこちらを見ていた。
そしてまた、苦しそうに咳をすると、血の霧を吐き散らした。
ドゥドゥ・ノエチウムはすぐ隣に倒れていた。もう彼女の命は...
**事後処理 [#c88c83a5]
この一瞬とも言える時間の中、地下研究所における6割の人々...
この地下研究所は幸い、気圧を上げるために地上から送風して...
だが、ネロが生きている限り、このウイルスは発生し続ける可...
ネロを観察していると、血を吐いてはいるものの、当の本人は...
元気があるわけではない。元々ボーッとしており、だが、部屋...
とはいえ、ここまでウイルスをばらまき、現在進行形でばらま...
研究施設内の殆どの人々も倒れてしまい、研究所自体も機能し...
自体を重く見た天文地文は、ジェノミライに対し実験の中断を...
特に、ネロはすぐさま処分せよとの命令だった。
その役割はウンドゥが行うことになったが、ウンドゥは当時、...
そこで、別の部屋に隔離し、処分したことにした。
ウンドゥはネロが吐き出すウイルスをサンプルし、それを研究...
そしてそれを元にクラケット達とワクチンを創り出し、状況を...
(尚、このウイルスの研究データは、後にジルに託され、アス...
その後、ネロが生きていることはクラケット、そして天文の一...
天文はそのままネロを生かしておいて良いという判断をした。
その真意は謎であったが、後にすぐに分かることとなる。
*天文吸収後 [#xba330b3]
**そして天文へ [#lb0329bb]
1年ほどの時間を使い、ジェノミライ研究所の除染はほぼ完了...
除染が完了した事を知った天文地文は、ジェノミライ計画は失...
この時既に、天文と地文は箱舟計画で決裂をしていたのだが、...
今までは主に天文が強く推進を進めていたため、解体したかっ...
当然だが、この件について、地文の中では反対する者はいなか...
地文は既に天文と分かれた際に、このジェノミライ計画、すな...
だが天文は、その技術が惜しくて仕方なかった。
特に「シェルノサージュ管」に関しては、G2トロンの次を担...
その後、ジェノミライの研究者達は天文から秘密裏にオファー...
核となっていた4人にも当然その声はかかった。だが、ウンド...
この時、クラケットとウンドゥは天文のやり方に関して真っ向...
パンデミックからの1年間、ジェノミライは天文からの指示に...
その方法が余りに酷だったのである。
感染者を全員焼却するよう命じ、全てのシステムは解体された。
書類は押収され、天文の管轄する極秘の書庫へと入れられた。
だが、ネロに関しては「焼却」ではなく「保護」という命令に...
実際はといえば、ネロを研究所内で見つけることは出来ず、天...
その後天文はクラケットに、ウンドゥに対してネロの居場所を...
天文にとって、シェルノトロンは今後の命運を左右するもので...
天文はその為に、ネロを天文側に隔離するつもりだったのであ...
だが、クラケットはウンドゥと大げんかをした後でもあり、そ...
それでも天文はクラケットにウンドゥを説得して吐かせるよう...
結局クラケットはウンドゥの口を割ることは出来ず、天文の交...
交渉人はウンドゥを尋問し、ウンドゥは仕方なくネロの居場所...
交渉人はウンドゥに対して悪くない条件を出した。
ネロは自由にして構わない。天文はネロを奪わない。だが、そ...
ネロがシェルノトロンとの同調を切らない限り、だ。君はネロ...
ウンドゥはそれに同意をし、誓約書を書かされた。
クラケットとネプツール、グレイコフはこの後、天文でシェル...
だが、クラケットは心を壊して1年で天文を去る。
その後、シェルノトロンは「ネロ」という名前を隠し、先進的...
そして、それを普及すべく天文が100%出資して作った会社...
ネプツールとグレイコフは、共にこのチューブカンパニーを取...
ネロの件は、天文でも極々一部の人々のみが真実を知っている。
そしてそれらの人々は絶対にその事を口外しないよう、常に監...
それから何年か経過した後、ネプツールとグレイコフが独立し...
そして試練の3年間が始まった現在においても、それは継続され...
**ネロ [#ee9c72a2]
ウンドゥが天文に行かなかった理由は、ネロのこと、天文が気...
それは、地文側から戻ってこいとオファーがあったからだ。
この時期、地文は既に危機感を抱いていた。G2トロンが民衆...
G2トロンはジェノムにはない快適さを人々に与えていた。人...
ウンドゥは地文に対しての恩義はあるので、地文からのオファ...
その代わり条件として、ここ(元ジェノミライ研究所)で研究...
地文がウンドゥに依頼したのは、地文の立て直しに関するもの...
地文は現時点において、カリスマを失っている。
恐らく次のトップ、すなわち調停院の大司教次第では、潰れる...
故に、今回ばかりはタブーを侵さなければならない。
それは、正当なる継承者ではなく、「確実に勝てる能力者」を...
地文はウンドゥに、どんな手段でも良いから能力者を調達して...
例えば、大司教就任前に生身でコーザルと同調出来る存在がい...
その答えとして、まずウンドゥが試みたのは、ネロを使うこと...
とはいえ、ネロは今の今まで一言も喋っていない。
そこでウンドゥは、ネロの器質的、精神的両面から精査をする...
器質的な面は、サンプル採取とウイルスの分析、身体の細胞な...
これにより、ネロのまき散らしたウイルスの分析を更に進め、...
また、gRNAウイルスβに役立つこととなる有力な情報も、この時...
次に精神的な面である。ここでは、ウンドゥの特異的な条件が...
彼は天然のヒトガタ(人間でありジェノムである存在)故に、...
シェルノサージュ管を用いたネロとのコンタクトには、限界が...
彼女が心を開くか否か以前に、シェルノサージュ管自身が「ガ...
それ故に、シェルノサージュ管ではジェノムのように一心同体...
そこでウンドゥは、逆に自分がジェノム側の存在となり、ネロ...
立場の逆転である。
だがそれには、最低限ノーマル状態まで警戒心を薄れさせ、同...
ウンドゥは毎日毎日、ネロとうち解けようと、様々な方法を試...
そして数年が経ったとき、初めてネロとの同調が実現した。
長い年月がかかったが、この廃墟となったジェノミライ研究所...
**「カノイール(カノン)」という存在の誕生 [#e2e79629]
ネロと同調し、彼女のジェノメトリクスへと入ったウンドゥは...
自分はヒトガタという事もあり、相当の帯域幅を持つ。だがネ...
というより、果てがなかった。全てを受け入れる、とてつもな...
シェルノサージュ管を介してでは、この「果てしない世界」を...
ウンドゥは自分の思惑が正しかった事を喜んだ。地文からの要...
だが問題点は、一言も喋らず、何の感情も出さないことであっ...
ウンドゥはそこから更に何ヶ月もかけて、ネロを社会生活に適...
また、天文との契約もくせ者だった。ネロを外に出せば、それ...
そうなれば、次は何をされるかわからない。
ネロと同調し、毎日ジェノメトリクスに入るうちに、ウンドゥ...
そして諦めかけた頃に、ふと1つの記憶が蘇ってきた。
それは、ドゥドゥ・ノエチウムの事であった。
彼女はネロの吐き出したウイルスを最も近場で浴びた存在であ...
その後、ドゥドゥ・ノエチウムを精査したが、彼女もまたネロ...
そしてネロは、ドゥドゥ・ノエチウムを地文のリーサルウエポ...
尚、ウンドゥは地文幹部に対しては、「ネロがいた頃に培った...
除染をしているとはいえ、ウイルスをモロに浴びた人間である...
**若き科学者、ジルとの出逢い [#qa6aa00e]
ウンドゥはもう、一生日の当たる研究をすることはないと思っ...
ジェノミライ研究所は既に閉鎖も同然で、ウンドゥの我が儘で...
地文の幹部からしても、ドゥドゥ・ノエチウムという最強の子...
地文幹部はその後も、様々な要求をウンドゥへした。それらは...
そんな最中に、地文幹部から一人の助手が、ウンドゥの元に派...
ジリリウムというその娘は、世の中に揉まれて何も信じないと...
「きっとこの娘は、地文幹部が私の行動を監視するために仕向...
とはいえ、逆らうことは出来ないと知っていたから、ジルを受...
だが、ジルとしばらく共にいると、どうにも居心地がよい。
今まで一人でいるのが一番気楽で自由だと思っていたが、ジル...
そして二人は恋に落ちていく。
ジルが地文からの差し金ではないと確信を持てたある日、ウン...
そして、ネロを利用し、現在は禁忌となっている7次元理論の...
ネロの持つ様々な有機体から取り出せる新種のウイルスから、...
ジルはそれを心の底から楽しんだ。
ウンドゥとジルが取り組んだ歴史的なウイルスは2つある。
1つは「gRNAウイルスβ」であり、もう1つが「amRNAウイルス...
前者は未完成のまま現在もジルが単独で研究しており、後者は...
そして前者はウンドゥがジルのために作っていたものであり、...
前者、gRNAウイルスβは、カノンに投与されたαタイプの発展型...
αタイプは、帯域の増大及び遺伝子鎖数の増加により、ジェノム...
だがカノンは、地文幹部が完成をせかしたこともあり、急ごし...
それは、強い想いを持って詩魔法を使う(=ジェノムとの同調...
カノンの物理ボディが導力量に付いて来れずにオーバーヒート...
これらの機能を改善し、更にすさまじい機能を付ける計画が、g...
gRNAウイルスβは、「ヒトガタ」を人工的に作る事を目標として...
カノンは3重螺旋の遺伝子を持つことが出来、後もう少し改良...
そしてこのgRNAウイルスβを作ろうと思った理由は、ジルが絡ん...
なぜなら、ヒトガタになることで、寿命がジェノム並みに延び...
ウンドゥはジルとずっと一緒にいたかった。ウンドゥ自身がヒ...
だが、gRNAウイルスβは、カノンが持つ欠陥と同じ欠陥が生じ、...
結局gRNAウイルスβはウンドゥが生存していた間には完成せず、...
**悲劇的な運命の始まり [#lf0e79f3]
試練の3年間開始から7年前のこと。
ウンドゥがgRNAウイルスβの研究の一巻で、データ採取の為、ネ...
そしてそこから悲劇が始まった。
ウンドゥが帰ってこないのだ。何日経っても帰ってこない。ジ...
実際それは正解で、ネロがウンドゥを支配し、出られないよう...
ネロはこの頃、ウンドゥに対して愛情が芽生え始めていた。最...
その後、数年にわたる二人だけの生活(?)において、ネロは...
特に、身体と精神が同期できずにウイルスを吐き続けていた最...
ネロは、どうやったかまでは知らないが、とにかくウンドゥが...
また、処分されるところを匿ってくれたりした。
ネロはいまだに「表現」が出来るところまで到達していないが...
そんな中でジルという存在が出てきて、更にネロの力をジルの...
ネロはウンドゥがジェノメトリクスに入り込んだとき、それを...
ネロはそれによって怯えた。1つは、自分が捨てられる思い、...
そしてそれによって、自分はもう自分の世界に帰れないのでは...
そこで、ウンドゥを心の中に縛り付け、完全同調から分離状態...
ネロは、ウンドゥと共に、自分の世界へ戻る術を探すための手...
ジルは、ウンドゥを様々な事でネロから引き剥がそうとしたが...
強引に離脱させる手法もあったが、ウンドゥまで傷つくもので...
その後ジルは、ウンドゥとネロのことを伏せながら、地文幹部...
そんな時、ネロがジルに提案をしてきた。
自分を7次元先へと戻す方法があれば、ウンドゥは返す。残し...
ネロはその中で1つ、近道を提案した。インターディメンドと...
だが、この時点ではアルノサージュ管がまだ出来ておらず、過...
そんな最中、シェルノトロン・パニックという事件が発生して...
**シェルノトロン・パニック [#wdc6823c]
シェルノトロン・パニックは、一瞬にして全シェルノトロンが...
この原因を天文はすぐに断定することが出来た。それは「ネロ...
天文はこれを、ウンドゥの契約不履行と決め、ただちにネロと...
だが、「ネロ」という存在の素性、すなわちジェノミライ研究...
そこで天文は、地文の科学者にその罪をなすりつけ、「シェル...
その後、ジェノミライ研究所に天文がガサ入れに来たのである。
ジルはネロ(とウンドゥ)を隠し、自らは逃げ出した。だがそ...
天文はネロの本体を管理研究すべく、それ以降、ジェノミライ...
そしてネロは、もう何も出来ないようにシェルノトロンサーバ...
関係者は地文から強制的に抹消され、特に関係ない科学者も、...
ジルもその「さして重要ではない助手でありながら、関係者と...
こうしてジルは、ジェノミライ研究所に入ることも出来なくな...
だが、彼女はウンドゥを救い出すため、ジェノミライ研究所へ...
そして、その時を研究の日々と共に待ち続けたのである。
**天文によるジェノミライ強制捜査についての真実 [#w982d359]
天文は、地文の研究者が「シェルノトロンに悪質なハッキング...
だが真実は、シェルノトロンのマスター…人々には「仮想生命OS...
ネロの事が大衆にバレルと、2つの意味で天文に損害が生じる。
1つは、シェルノトロンがネロを使っていること。
もう1つは、禁忌とされた「7次元生命の召喚」を今後行う予定...
グランフェニックス計画で必須項目である「7次元先の世界か...
だが、それは既に禁忌となっており、この地下に封印されてい...
それは民衆には公開されていない、闇から闇へと葬り去られた...
故に、その事を地文に公開されたら天文は終わりである。
更に、その「禁忌となった理由」まで公開されたら、いくら天...
なぜなら、その時発生した狂気的なウイルスに関しては、全て...
ちなみに、「シェルノトロン・パニック」を引き起こしたのは...
それによって天文は、ジェノミライ研究所を襲ったのである。
''こうして「ジェノミライ研究所」は一旦、歴史の表舞台から...
*ジェノミライ潜伏期 [#zdb68d96]
**amRNAウイルスと、ジルの転機 [#q20c793f]
ジェノミライ研究所を追われたジルは、その後自分で資金を集...
最初、様々な遺伝子薬の研究を、各方面の研究所に持ちかけた...
その為、ジルは大変な苦労をした。
そんな時、地文派幹部と言う人達がジルの元に訪れ、1つの依...
それは、amRNAウイルス(アストロサイト・モジュラトリ・ウイ...
地文は今、ジェノムが全然生まれなくて大変苦労している。そ...
amRNAウイルスは、人間に投与すると、ジェノムと宿主との間に...
宿主である人間は大抵死んでしまうが、一夜にして10体のジ...
これをもっと、高効率にして、人があまり死なないように、そ...
ジルは、地文もそこまで落ちたか(身の振り考えないようにな...
amRNAウイルスは副産物であり産業廃棄物のようなものだったの...
ジルはamRNAウイルスによって、更に資金を得ることに成功した。
そんな地文がある日また来て、こう言った。
空想型ジェノムを生み出すamRNAウイルスは自我がない。それを...
ジルは心当たりがあったので、やってみると言った。ただし、...
地文幹部はそれを呑んだ。こうして出来たのが、shsヘテロマイ...
amRNAウイルス生成時に、認識コードが暗号化されて遺伝子に入...
それと同一コードの遺伝子を持つシャールにこの、shsヘテロマ...
またそれは、シャールの親玉としてシャールからエネルギーを...
CENTER:''▼参考:ジルの研究したウイルス▼''
|ジェノマイズRNA|gRNA-α|ウンドゥ/ジル|ウンドゥの設計|宿主...
|~|gRNA-β|ジル|αから機能拡張|人間をヒトガタに変成する。sh...
|脳変成RNA|amRNA|ウンドゥ/ジル|ネロから抽出|人間に投与す...
|~|shsヘテロマイシン|ジル|amRNAから変成|シャールに投与す...
地文幹部はプロトタイプのshsヘテロマイシンに多額の支払いを...
この時の事が転機となり、ジルはフォーシーズンに研究所を構...
ジルはこの資金を元に、本来の自分自身の研究である、人間の...
だがジルは、この時まだ気づいていなかった。地文幹部は、実...
天文幹部がなぜ地文のフリをして、この2つの薬を依頼したの...
**ジリリウムとネプツール [#w87c54f0]
その後は順調であった。ジルはgRNAウイルスβの目処が立ったた...
主に中立裕福層に対して「不老長寿の薬」として売り込んだこ...
そして、このウイルスの開発資金として多額の援助を得ること...
その投資者の一人に、ネプツール・プランクがいた。
ネプツールは元ジェノミライの研究員だが、ウンドゥは昔の話...
ネプツールは一人娘サーリの為にgRNAウイルスβを欲しがり、特...
とにかく、ジェノミライ研究所という存在が、この世界では無...
そしてそれは、ひょんな事から発覚する。
ネプツールがした自慢話が元だった。
我が社は今後、新たなトロンの開発に乗り出す。それが完成す...
現在のレオンOSは、その潜在的な力の一割も使っていないが...
ジルはネプツールがシェルノトロンとレオンOSについて、一...
ネプツールの発言は、暗に、レオンが生命である事を前提とし...
そこでジルはカマをかけ、ネプツールにネロの存在についての...
そこから先は早かった。
レオンOS(ネロ)の深層意識にアクセスする方法は、ジルが...
そして、新型トロンとなるネプトロンの開発は急ピッチで進め...
その目的は、ネプツールは世界を操作すること(支配)であり...
**イオンの登場 [#f63000e3]
それから3年後。そんな時、同じく異世界から来たイオンが現...
ジルは裏情報で、イオンがネロと同じ、7次元先から来た生命...
7次元先の存在は、この世界を隅から隅まで自由に見る事が出...
イオンの力を使えば、ウンドゥとネロを剥離することや、ネロ...
だから、ネイにイオンを連れてくるように命令した。
だが、ネプツールがそれを知ると、ネプツールはイオンに会い...
ネプツールはイオンが俯瞰視点を持つ事は知らなかったが、イ...
だから、これでもかというくらいにおもてなしをし、ワイロを...
ネイは、ネプトロンの詩を謳う事は約束していたので、どのみ...
しかし本来そこには、イオンは無関係だったのである。
ネイはジルからの命令で、急遽イオンをネプツールの元へ連れ...
ネイは最初、カンパニーへイオンを誘導していたが、ネプツー...
だがそれは、ジルにとっても不都合だった。ネプツールはネイ...
何でも、もうすぐにでも詩を謳う事になるから、そもそもネイ...
そして第三幕ラストで、ジルはネイに、早くカンパニーに行け...
ネイはジルにネプツールの怪しさを暴露するが、ジルは、やば...
ネイはしぶしぶ従う。
ネイがジルとネプツールの契約に入っていたのは、とある詩を...
ネプツールとジルの間でなされていた契約は、ネプトロンによ...
(シェルノトロンは、ネロの精神世界Lv2くらいが限界だが...
そしてそれと繋がる専用線をジルに与えることだった。
その為には、最後のプロセスとなる、封印された心の扉を開け...
だがネプツールは、既にジルを出し抜くべく作戦を立てていた。
ネプツールは既にタイプライターでネロと会話をしており、ダ...
だから敢えて、ネプトロンのセキュリティの一部を外していて...
しかしその事自体はジルたちには伝えていなかった。もちろん...
ジルは、確かにイオンとネロをスワップすれば、イオンの身体...
ネロのスワップは大変危険であると判断していたので、その線...
ネイが聞かされていたのは、イオンは単純に、ネプトロンの起...
だが実際にはイオンがダイバーだとネイは知ることになる。
ダイバーとは、魂の交換相手のことである。ネイはネプトリュ...
しかしその詩によって魂のスワップを行う対象がイオンだとは...
ネプトリュードを謳ってイオンがネロとスワップする。これは...
だからイオンに同情せざるを得なかった。だが、ここでやめる...
しかし、ネロが暴走し始めたことにより状況は一変する。
万事休すの状態でイオンが身を呈してネロを食い止めたことが...
そして再度ネプトリュードを謳う事で、イオンとネロをひっく...
**ジルとネイの出逢い、決別 [#t7be1b37]
ネイは、ある意味ジルに救われた存在だった。しかし条件付き...
ネイの身体はシャール(人工量産型ジェノム)だが、それは空...
だが、ジルはシャールの生みの親でもあり、そのシャールを独...
ネイはその代償として、ジルに丁稚することになった。
ネイがジルと共に居るのは、もう1つの理由があった。
ネイの身体を奪ったイオンから、自分の身体を取り戻すためだ...
ジルはネイの話を聞き(ネイは天文の恨み辛みをジルに全部ぶ...
その時ジルはびっくりした。
実は、ジルがネイを迎え入れたのは、ネイがシャールボディを...
ジルはネイがamRNAウイルスで作られたシャールボディを身に纏...
そしてネイの吐いた過去で更にビックリした。地文幹部にしか...
ジルは地文幹部に連絡を取るが、既に音信不通であった。ジル...
ジルは天文に恨みがある。ウンドゥやジェノミライをとられた...
その天文が、今度は地文を偽ってamRNAウイルスとgRNAβを奪っ...
ジルは、天文の件に関しては、刻が来るのを待つことにした。
何にしても、ジルはネイに、魂のスワップをしてあげることを...
まずジルがネイに命令したことが、イオンをジルの元まで連れ...
ジルは別件でイオンを欲していたし、ネイのイオンに対する恨...
そこでネイはイオンに近づき、フォーシーズンへ連れて行くよ...
しかし、ネプツールの暴走により計画は頓挫し、ネイはPLASMA...
それを偶然助けたのが、クオンタイズでありサーリであった。
ジルはネイのことはあまり大切にはしていなかった。
単なる研究材料でしかなかったし、自分の製造したシャールの...
そんなジルが、わざわざネイを手元に置いておいたのには1つ...
それは、ネイがシャールであり、シャールが「なぜか」天文の...
ジルがネイに投与したshsヘテロマイシンは、シャール統率ウイ...
シャールの統率コードは天文の培養したamRNAウイルスにより決...
そして今ここにいるネイは、そのコードを持って生まれたマス...
ジルは、いずれネイを連れてソレイルに行くことになると思っ...
それはネイにとっての悲願であったし、ジルにとっても自分の...
その時、全シャールをコントロールできる事によって、敵地で...
**インターディメンド [#of56239f]
ネプトロンが稼働し、レオン4213、すなわちネロの精神の...
ター坊の持っていたノンセキュリティ端末によってネロが顔を...
ジルはネロを自分の研究室へ連れて行き、作戦会議を開くこと...
ネロは、現状は最初で最後のチャンスだという。
絶対に失敗は許されないから、ジルに「インターディメンド」...
ジルはビックリする。過去に自身がジェノミライ研究所にいた...
だがネロは、今なら出来るという。なぜなら、天文がアルノサ...
インターディメンドを行えば、現状の「詰んだ状態」を確実に...
ジルはインターディメンドについて、過去には少ししか話を聞...
太古の時代、ネロが遠く離れた惑星ラシェーラから、この星シ...
それらの装置や詩の設計図はこの地下深く、現在のジェノミラ...
ネロはウンドゥと共に、インターディメンドについて解読して...
インターディメンドとは、7次元先の世界の人間による無意識...
これを行うことで、ジルは7次元先の、すなわちネロの住んで...
だが、完全に魂を乗っ取られてしまうのではなく、ジルがそれ...
古代の人々は、この仕組みを使い、7次元先の世界へコンソー...
このインターディメンドを行うことで、ネロにとって良いこと...
インターディメンドをする7次元先の住人は、こちらの世界の...
(限界としては、一人のクオリアに入り込む為、操作可能なの...
もっと簡単に言えば、失敗したらリセット出来るし、ジルから...
だから、目的達成のための行動は、かなり効率を上げることが...
インターディメンドが唯一防げないのは、6軸以上からの干渉。
すなわち、簡単に言えば他人の行動を左右する事は出来ないの...
だから100%ミラクルに成功することはあり得ない。
また、インターディメンドを行う人物の身体的能力を超えるこ...
1.敵や他者との遭遇を回避することは出来ない(自分以...
2.思考能力や感情、気性の限界を超えることは出来ない...
すなわち、RPGの主人公と同じである。
要するに、ジルにインターディメンドをインストールして、7...
すると7次元先の存在は、ジルをコントロールして、ネロを確...
ジルからしてみれば、様々なひらめきや勘(もしくは運)によ...
ただ、ジルからすればこれはかなり抵抗がある行為であった。
自覚がないとはいえ、操られるわけであり、当然かなりのリス...
ネロもそれは分かっているため、条件を出した。インターディ...
すなわち、ウンドゥとネロの分離が行われるということである。
それはジルにとっても、1日でも早く達成したいことであった...
だからジルはそれを受け入れた。
ジルは、インターディメンドをする為のプロセスを、ネロから...
それによると、準備は2つ。
1つはジルがシェルノトロンと同調し、インターディメンドのT...
もう1つは、そのシェルノトロンをアルノサージュ管とチェイ...
1つめは、ネロがジルのシェルノトロンに送ってきたプログラ...
アルノサージュ管は、現在ソレイルにしかない。それはイオン...
しかしジルは、どのみちソレイルに行く予定はあった。それは...
タイミング良く、今ネイとイオンはこのフォーシーズンにいる...
あの子はソレイルを全部知ってる(フラクテルの記憶があるの...
今こそ、ネイに投資した全てを回収する時である。
ネイは、フォーシーズンに来て、一度ジルの元に訪れている。
その時ネイは、イオンをすぐにここに連れてこい、という問い...
ネイはジルを信用していなかった。昔から信頼関係なんて無か...
そして2回目にジルの研究室へ行ったとき(キャスが捕まって...
なぜなら、ジルがネイを殺すと、ネロ(ター坊)と話をしてい...
ネイは、ジルがあまりに姑息なので、ター坊と(捕まっている...
だが、部屋に入り、まず盗み聞きしたネロとジルの会話はこう...
「ソレイルにネイとイオンを連れて行き、ネイにはシャールの...
イオンはそのまま。ネイとはそこで終わり。魂のスワップ?...
この話をネイが聞いてしまったことで、ネイとジルは破談する...
ジルはここから、茨の道を歩むことになる。
サーリはクラケットと繋がっており、イオンを7次元先へ返す...
それに気づいたジルは、出発直前のネイを糾弾。ネイとジルは...
「あなたたち、まさか、イオナサルを返そうっていうの!?」
「ご明察。もう全ての材料は揃ってる」
ここでジルは血の気が引く。自分の研究が盗まれたことが最後...
ジルは猛反撃に出るが、ネイの決死の防御(ネイ曰く、最後の...
**ジル拘束 [#g70de14d]
ジルはジェノミライ研究所でクラケットたちを脅し、ネロをポ...
そして、反論するクラケットたちを、ネロと一緒に6次元移動...
だが、それは成功ではなかった。理論上では、こちらの世界で...
しかしそれは無理だったのである。向こうの世界に送るとき、...
ネロからの救援をキャッチするが、そのまま無視するジル。
しかしその声はイオンにも届き、イオンはネロを助けようとす...
ネイの協力により、6軸移動を再び行い、全てが元に戻る位置...
クラケットがポッドを開けるのを阻止し、PLASMAによってジル...
ここへ来て、ジルはついに天文に捕まってしまったのだ。
だが驚くべきことに、これはジルにとってむしろ好機になるの...
*ジェノミライ・プロジェクトⅡ [#y38afcab]
**『ぱれすにゅろきーる』とジェノミライ [#o7015ae3]
ジェノミライⅡは、天文の極秘プロジェクトである。その場所は...
ソレイルは昔、天文が地文の下部組織であった頃に創っていた...
現在は天文がグランフェニックス計画、地文がセーブベゼル計...
現在ソレイルは、天文が買い取り、そこにテーマパークを作っ...
表向きは、資源再利用ということで、国民サービスの為に天文...
ソレイルの完成している部分だけでもかなりしっかりとしたコ...
だが、実はそれは表向きのものであり、その内側では極秘の研...
この旧移民船ソレイルは、グランフェニックス計画が成功し、...
現在のシェルノトロンサーバーは置いていく。というか、サー...
だが、ここで問題なのはネロという存在なのである。
現在、ネロのクオリアがこの座標上にある為に、太陽ベゼルは...
ネロは7次元先の存在である、この座標を重くしている。それ...
ネロを連れてきてしまったが為に、この惑星(旧名シャラノイ...
だから、天文は次の地に、7次元存在を連れて行くつもりはな...
イオンに至っては、ラシェールフューザーを謳わせたらその後...
**ジェノミライ・プロジェクトⅡの全貌 [#i91b482c]
ソレイルの艦内は、第二世代ジェノミライ研究所となっている。
ここで行われている研究は、大きく分けて2つ。1つが「ラシ...
ラシェールフューザーに向けての準備というのは、言わずと知...
すなわち、アルノサージュ管を用いた7次元コンタクトと、そ...
これら2つの研究は、どちらも「天文が権力を失わずに惑星移...
***アルノサージュ管と7次元接続計画 [#m45f9977]
言わずと知れた、イオンがアースからシェルに転送される事に...
アルノサージュ管は、この時まだプロトタイプであるが、その...
7次元先からの魂の召喚、という事以外は、ネロの時と原理は...
ネロの時は、人工的に身体を培養して作り、その中にネロを封...
その事もあり、今回は生きた身体を使うことになった。その生...
その時、その身体にはネイの魂が宿っていた。簡単に言えば、...
そのネイの魂を追い出し、7次元先から引き寄せたイオンの魂...
アルノサージュ管を通じて、アース側の電子ネットワークに釣...
その釣り針、トロイの木馬とも言えるアース側の装置を、設計...
そして、召喚するための詩魔法「アルシェルノ Class::AR-CIEL...
7次元を超越する話なので説明が難しいが、トロイの木馬であ...
シェルの時間軸とアースの時間軸は異なるため、アース側で数...
こうしてイオンが捕まり、こちらの世界に引き寄せられた。
尚、第4幕でネプツールがネイに謳わせたネプトリュードは、...
すなわち、魂の宿る肉体をスワップするのである。アルシェル...
これによって、ネイは自分の身体から出され、廃棄用のトロン...
結城寧はイオンとして生活するようになり、ネイはこのトロン...
しかしそれは、この詩を謳ったネイの親友であるフラクテルに...
詳細は後述。
***次世代シェルノトロン計画 [#u96ba61f]
ネロの素晴らしいところは、一人で数万人に対して、同時に詩...
通常のジェノムが代わりになっても、こんな事は出来ない。当...
次世代シェルノトロンの原理は簡単かつ稚拙なものである。
それは簡単に言えば、ソレイルの中に数万体のジェノムを押し...
言えばシンプルだが、実際はかなり不可能に近い。まずジェノ...
生命だから、放っておけば死ぬし、またジェノムには個性もあ...
だから、天文がこの無謀な案を実行に移したのは、さほど昔の...
その鍵となったのは、ジェノミライ研究所でウンドゥとジルが...
没収したウンドゥの資料の中にあったamRNAウイルスの記録は、...
amRNAウイルスを投与された人間は、ジェノムとの間に沢山のジ...
しかもそのジェノムは、自らの意志が希薄な、魂の宿っていな...
これらを何万体と束ねて統率する事が出来るのであれば、シェ...
天文は、このamRNAウイルスの研究を進めることが出来る人物を...
天文は、地文高官になりすましたエージェントをジルに向かわ...
そしてamRNAウイルスはどんどん進化していく。更に天文は、そ...
ジルはその申し出に対して、shsヘテロマイシンを開発した。
双方ともプロトタイプまで完成する頃には既に、試練の3年間...
ジルのお陰で、一人の人間の犠牲で50体ほどのジェノムが生...
更に効率化のために、妄想に左右されない、一律の身体となる...
こうして出来たのが、あの『シャール』の原型である。
だが、人が犠牲になる時点でまだ永久機関にはなり得ない。天...
しかしジルは、だいぶ立場が良くなった為(自分以外にこの研...
そんな時、ジェノミライ研究所でレオンを奪おうとするジル達...
天文はジルを拘束し、そのままソレイルに連れてきて、ある程...
目指すは、人が死なずにシャールが無限増殖する永久機関の創...
**ネイとジェノミライ・プロジェクトⅡの浅からぬ関係 [#h05ad...
ネイは言わずと知れた、本物のイオナサル・ククルル・プリシ...
結城寧であるイオンがアースから連れてこられたときに、身体...
抜き取られていた魂は一時的にシェルノトロンに押し込められ...
当時天文が秘密裏に開発中だった人工ジェノムである「シャー...
すなわち、今のネイの身体は、その人工的に作られたジェノム...
だが人工ジェノムは人間と同調しないと生きていけない為、フ...
そして同調時に、フラクテルが持つ天文の機密情報の全てを精...
これはネイが自分の身体を取り戻すのに必要な情報として、フ...
だが、フラクテルは反逆がバレて殺され、ネイは一人、これを...
脱出には成功したものの、身体はシャールそのもの。ネイは数...
そしてその時、ジルに見つかり拉致される事になるのである。
ジルは、ネイの身体である人工ジェノム「シャール」を増産す...
ジルは、シャールからエネルギーをもらい普通に生きられるウ...
ジルは助けるのと交換条件として、自分の傍にいて研究を手伝...
ネイにとっても、イオンは恨みの対象であり、自分の身体を取...
ジルとネイは表面上目的が一致したので、取引することにした...
尚、イオンのことを恨んでいるのにイオンを大切に扱うのは、...
ネイは、イオンを「ソレイル」に連れて行き、そこで自分の魂...
また、イオンに対し、皇帝になるのを全力で支援しているのは...
だから、少々度を超してヒステリックになるときもあるが、そ...
**ジルとジェノミライ・プロジェクトⅡの繋がり [#r8646f88]
天文はジルを拘束して、なんとソレイルに護送した。そしてそ...
地文幹部と偽ってジルにamRNAなどを発注していたのは、なんと...
ジルは6次元を移動した(崩壊編最終幕)記憶が残っている。...
そして、インターディメンドのこと。
ネロは向こうの世界に一瞬戻されたとき、向こうの世界では死...
ネロにとってどっちが幸せだったのか。それ以上に、ウンドゥ...
インターディメンドは、ネロの利益の為にミラクルな力を発揮...
今、自分と同じ場所にアルノサージュ管がある。
ジルは考えるまもなく、リーベルトと握手した。ジルはウンド...
*備考 [#fc870a1b]
**アストロサイト・モジュラトリ・ウイルス [#xa22cb36]
AMVは、ネロのSHWと提供ボディが上手くかみ合わなかっ...
いわばマクロファージとかみたいなものをSHWが創らせよう...
だから、イオンが連れてこられたときも、そのようなウイルス...
終了行:
#contents
*ジェノミライプロジェクト概要 [#mdc2152a]
ジェノミライプロジェクトは、帝立ジェノメトリクス同調調停...
''「箱舟計画に代わる画期的な惑星救済手段を研究する機関」'...
ジェノミライは、天文と地文がまだ分裂する前、今から約20...
設立当初のメンバーは十数名。その中でも中心的人物であった...
-ウンドゥ・クインクウェイム
-クラケット・パルミウム
ジェノミライの発端は、ウンドゥによる地下施設(ロストテク...
この頃既に、天文地文両者共に、箱舟計画を挫折しかけていた...
ウンドゥはこの後、クラケットという天文科学者のスカウトを...
クラケットはG2管を発明した「時の人」であったが(後述)...
その為研究実績の割に評価も報酬も低かった。
売れない研究者に子供が一人。母親は他界。結構貧乏な生活だ...
クラケットは上の命令でG2管の開発をしていたが、本人が本...
本当に取り組みたい研究は、彼が自主的に、定期的に提出して...
その論文題目は「精神波の干渉による多元世界間の移動につい...
ウンドゥはその研究に目を付け、ジェノミライに来ないかとヘ...
当時G2管の研究は、輝かしい時期は通り過ぎていて、しかも...
元々こういう面倒くさい事が嫌いなクラケットは、もうG2管...
そんな中でウンドゥのスカウト。それも本当に自分がやりたい...
ウンドゥ自身は身元不詳の研究者である。同じ地文、ジェノミ...
ただ、彼はジェノムの扱いは超一流であり、ジェノムと人間の...
しかし彼は、自分の名前を表に出すことは一切許可せず、普通...
その後、ジェノミライに二人の若手研究者が参入する。
-ネプツール・プランク
-グレイコフ・リアノイト
グレイコフは調停院入院後、このプロジェクトに配属され、
ネプツールは天文に入所後、このプロジェクトに配属された。...
そして二人とも、ウンドゥの目に留まりスカウトされた。
この4名が、世界の命運を握ることになる「ジェノミライ」の...
*ジェノミライ以前の関連史など [#z826ce11]
まずは、ジェノミライが発足する前までの、天文と地文の研究...
**ジェノムと巨大装置との融合手法として研究されたG2管 [#...
箱舟計画にとって、最も重要視された研究開発が「G2管」で...
ジェノムはそれ自身が持つ力が力の全てだから、それが最大の...
もしジェノムが、外から更に大きな力を得ることが出来るのな...
この構想を元に研究開発されたのが「G2管」である。
G2管は、当時の皇帝を介して最高位のジェノム「コーザル」...
G2管がジェノムとメカを繋げる仕組みは、ジェノム同士の詩...
G2管の裏側には巨大なシステム(後にクラス・ドライブと呼...
このG2管の開発は、箱舟計画における最も重要な研究として...
なぜなら超長期的な箱舟の運行計画に際し、ジェノムの力とこ...
箱舟のような巨大施設を滞りなく、また予期せぬ事態に瞬時柔...
またG2管を使いジェノムに制御させることで、更なる付加価...
例えば理屈上では、ジェノムの「脳内の想いを具現化する力」...
もちろんそれが可能なジェノムは限られている。当時、皇帝ジ...
とにかく、クラケットが主体となって完成させたこのG2管は...
クラケットはこのラシェーラにおいて、更に「時の人」となっ...
**シェルノトロンの黎明と混沌の始まり [#hce71cb2]
ここまでは良かった。だがその後、クラケットの飽くなき探求...
クラケットはひらめいてしまったのである。
G2管はジェノム同士の「チェイン」を擬似的に再現するもの...
だからこれを応用すれば、人間が直接G2管にアクセスできる...
これはクラケットの単純な興味本位の研究でしかなかった。だ...
G2管は少しの改造で、人間との同調を行うことが出来た。だ...
その後クラケットは「意志はなくても単純動作をする回路」を...
要するに、人間はジェノムを使うことなく、巨大なシステムを...
このまま文明が進化し、より柔軟なコントローラを開発出来れ...
生粋の科学者であったクラケットは、ただ純粋にこの研究に酔...
それは確かにその通りだった。だが、それと同時にこの研究は...
地球文明でいうところの「科学と宗教的タブーとの対立」…例え...
調停院がその研究を危険視し、停止させたのだ(もちろんその...
この事についてクラケットは、一気にG2-DH管に対する熱...
元々「本当にやりたいこと」から少々ずれるこの研究は、ちょ...
クラケットは天文の後輩にこの研究を受け継がせて、自分は窓...
そんな中、タイムリーなことに、ウンドゥからヘッドハンティ...
*ジェノミライ・プロジェクトⅠ [#se038c7f]
**超法規的な研究所の発足 [#e601421d]
ジェノミライは、天文と地文の庇護の元、今まで禁止されてい...
ジェノミライの研究所は地文の更に下、地中深くに作られ、ジ...
(後に更に厳しくなり、中心研究者であるウンドゥとクラケッ...
その代わり、ほぼ何でもやってみたいことはやって良かった。...
さて、ジェノミライ研究所がなぜこれほどまでに特殊な機関な...
それは、取り扱う研究と調査が、この世界の常識を根底から覆...
ジェノミライの目的は、失われた太古の技術を解明していくこ...
クラケットがスカウトされた当時、既にさわり程度に解析は進...
そして、ラシェーラ人がこの方法で、この惑星に移住してきた...
だが、この事実は大変衝撃的なので、ごく一部のジェノミライ...
このロステクが箱舟計画に代替する画期的な方法になるか否か...
ジェノミライが解明しなければならないロステクは「次元間航...
すなわち、物理的に宇宙船で飛んでいくのではなく、空間と空...
その為に、地下に巨大な施設を創りあげる。
それは、地下深く、遙か1000mの深度に、次元をねじ曲げ...
そこで様々な実験を、人知れず行っていた。
**研究過程 [#t1de919e]
普通の人達が考えると、空間をねじ曲げるもの…すなわち機械な...
だが、過去の文明は違った。もちろん、この世界に「詩魔法」...
彼らの考えはこうだ。
''「この世界全体を手のひらで転がせる人間を召喚し、その人...
途方もない計画のように思うが、過去の人々は、これが一番の...
まず実証実験として、この世界にいる普通の謳い手に謳っても...
そして段々とその規模を上げていった。
この時、クラケットが天文時代に発明したG2-DH管(現在...
ジェノム+人間の力では、ちょっと距離を遠くすると、すぐに...
ジェノミライは天文の研究していたTzWを用い、従来のジェ...
そして、少なくともこのラシェーラの圏内であれば、移動可能...
だが、そこから先が難しかった。「先」というのは、3次元空...
4,5,6次元といった、上次元軸における移動は、既にTz...
そして古代の文明では、ショッキングな方法でそれを為し得て...
それは、「TzWの力による詩でこの惑星の物質を量子化し、...
簡単に言えば、1つめの詩で物質を超質量まで潰し、原子を完...
そしてそれはもはやエネルギーであるので、そのエネルギーを...
その後の解明で、この惑星を覆っている幾重にも重なるリング...
しかし、そのリングを実行して実験するわけにはいかないので...
移動の為のエネルギーを得るのに必要な物質量は、10cm程...
ジェノミライは4次元から順に、移動実験を進めていった。
エネルギーには、地下数キロの地殻がそのまま使われた。その...
**天文地文の分裂と口封じの強化 [#h98c0c27]
最初はさほど関心の無かった天文地文でも、ここまで来ると大...
この現代の常識を遙かに超えた実験が、着実に解明し、実証試...
この事に関して、地文側は危機感を覚えた。特にG2-DH管...
それは、ジェノムという生命の冒涜であり、人間が神聖なるジ...
だが逆に天文がこれに猛反発。未来を変える事になる研究が成...
そして天文と地文はこの意見について平行線となり、遂に決裂...
この時点で、天文は箱舟計画から撤退する。
だがジェノミライ研究所は両者の合意がなければ、その事業の...
そんな中でも少しずつ、小さいことから協定が結ばれていった。
その中で決定されたことの中に、この研究所の存在を徹底的に...
その決議によって、その計算と理論、実験結果が絶対に外に流...
特にクラケットに関しては、唯一の肉親である娘、ウラシルと...
もしくは、全ての記憶を失い、普通の人生に戻るかどちらか、...
クラケットはほぼ即答でウラシルとの別れを選択した。もちろ...
こうして、この地下で行われている実験は、誰の耳にも触れる...
地上から見れば、巨大なファンが地文の最下層にあるだけ。
このファンは地下の穴が陥没しないように、常に地下の空気圧...
結局ジェノミライ研究所についての決着が着き、閉鎖となるの...
研究所での大惨事「ジェノミライ・パンデミック」が発生して...
**天文による端末「G2トロン」の発表 [#o7d4918f]
地文と分かれた天文が何をしていたかというと、前にクラケッ...
そもそも天文と地文がケンカした一番の理由は、この「G2-...
天文が地文と袂を分かつ理由は、このG2-DH管による、独...
天文は分離から1年後、商用端末として「G2トロン」を発表...
クラケットはジェノミライ研究所でこの状況を見ていた。
そして彼は激怒していた。
クラケットにしてみれば、G2-DH管+プログラムなどとい...
この怒りは、後にシェルノサージュ管を生み出すことになるが...
**太古のシーカーの召喚実験 [#t65ee3d9]
天文がG2トロンを発表してから1年後、ジェノミライ研究所...
ジェノミライのPHASE1計画の最後、「この世界を手のひ...
これが誰かと言えば、この世界の外にいる生命のことである。...
だが、ここで必要なのは外宇宙の存在。すなわち7次元の存在...
本来ならばその生命を呼び出すためには、7次元の穴を開けな...
それは、数千年前に母星からこの惑星に移り住んできたときに...
詩姫の魂は、7次元先の世界と繋がっており、更にこの世界の...
変換された波動は、あたかもこの世界に自然に存在する波動と...
この世界のH波によってその波動が削られることもなく、変化...
それが本当なら、ボディを用意すればまたその娘の魂を封入す...
そしてその試験において、理論通り、外宇宙の「誰か」のSH...
PHASE1は一見、成功したかに見えた。
**シェルノサージュ管によるコンタクト [#t3f53cf3]
ボディは少女の形をしたものが使われた。
その少女のボディに命が吹き込まれた。
7次元先から来た彼女は「ネロ」と呼ばれるようになった。
ネロは虚ろに目を明け、ぼーっと周りを見回した。
皆、成功に胸を躍らせていた。
主要メンバーであるウンドゥ、クラケットは、万一の事態を想...
ネプツールとグレイコフは、この最重要機密実験には参加でき...
そして、ネロを移送したり、現場で機器を制御したりする役割...
だが1つの問題が発覚した。
ネロはずっと、ぼーっとしているだけで、感情を表に出すこと...
それが何日も続いたのだ。
このままでは、連れてきたはいいが、詩を謳わせることもでき...
そこで、今彼女の中で何が起こっているのかを究明する為に、...
それは、G2-DH管の応用で作られた。
元々のG2管は、ジェノムと人間の意志疎通を潤滑にする…すな...
ならばそれは、彼女をジェノムとして見立てれば、同様の理論...
だが実際は、理論通りには物事は運ばず、ほぼ一から回路を設...
そして1つの、ネロとのコンタクト専用の管が完成した。
クラケットはそれを「シェルノサージュ(=少女の世界)管」...
シェルノサージュ管によって、彼女とのコンタクトは出来たが...
なぜなら、やはり心の中でも彼女は「話さなかった」からであ...
だが、別の解決策は見えてきた。
彼女はシェルノサージュ管を介することで、ほぼジェノムと同...
会話は交わさなくとも、同調した状態で想いを募れば、それを...
本来は、ネロが「謳い手」であり、ジェノムもしくはG2-D...
それが、ネロが「ジェノム」であり、謳い手は誰でも良いかも...
だが、これもまた上手くいかない。
大した出力は出せなかったのである。
ネロが同調相手に殆ど心を開かないため、通常以上のパワーを...
当時発売されていたG2トロンよりは遙かに上だが、この研究...
これでは、仮に彼女がこの世界を手のひらで転がすように自由...
そこで次に考えたのが、「“ネロの遺伝子を利用した生命”との...
要するに、ネロと同調するためのネロダッシュを作る、という...
**ドゥドゥ・ノエチウム(カノン) [#e2e79629]
その為に専用の人間を「作る」事になった。
管はクラケットの専門だが、遺伝子操作となればウンドゥのオ...
こちらはウンドゥが取り仕切る形で研究を行うこととなった。
一から人間を培養するのは大変なので、まだ生まれたての子に...
ウイルスの名前は「gRNAウイルスα」。
ウイルスの生成は、ネロの遺伝子を使い、その遺伝子を人間の...
だが、人間とネロの遺伝子は微妙に、しかし決定的に異なり、...
その為ウンドゥは、2重螺旋にもう1本別の螺旋を追加し、そ...
その特性上、その人間は3重螺旋を持つ事になる。
ただし、本当の3重螺旋のように、3つの螺旋相互に塩基対が...
その特性が問題を発生し、被験者となった子が何人も命を落と...
そして、遂にピッタリとはまった子が誕生した。彼女は「gRNA...
「ドゥドゥ・ノエチウム」と呼ばれることになった。
**ジェノミライ・パンデミック [#pc36a201]
様々な予備実験を経て、いよいよネロとドゥドゥ・ノエチウム...
本来、ファーストハーモニクスはある程度年齢が上がったとき...
ファーストハーモニクスはすんなりと成功した。今までと同じ...
そして、今までの誰よりも、莫大な力を引き出すことに成功し...
だがその直後、悲劇が襲いかかった。
皆がそれぞれの場所で、世紀の大成功を目に焼き付けている最...
ネロがもの凄い勢いで咳をし始め、血の霧を吐いたのだ。
自身の遺伝子と同調したことが問題だったのか、そもそも設計...
ウンドゥ、クラケット達はこの世の終わりのように取り乱した...
しかし、それは悪夢の始まりに過ぎなかった。
直後、警備のメンバーはバタバタと倒れた。
最初、何か分からなかったが、それは次第に外側に広がってい...
近場の人々が皆、急に倒れて昏睡していくのだ。
ウンドゥはすぐに察知し、地下施設の全ての空調を止めさせた...
間違いない。細菌かウイルスの類がばらまかれたのだ。
画面をのぞき込むと、少女はぼーっとこちらを見ていた。
そしてまた、苦しそうに咳をすると、血の霧を吐き散らした。
ドゥドゥ・ノエチウムはすぐ隣に倒れていた。もう彼女の命は...
**事後処理 [#c88c83a5]
この一瞬とも言える時間の中、地下研究所における6割の人々...
この地下研究所は幸い、気圧を上げるために地上から送風して...
だが、ネロが生きている限り、このウイルスは発生し続ける可...
ネロを観察していると、血を吐いてはいるものの、当の本人は...
元気があるわけではない。元々ボーッとしており、だが、部屋...
とはいえ、ここまでウイルスをばらまき、現在進行形でばらま...
研究施設内の殆どの人々も倒れてしまい、研究所自体も機能し...
自体を重く見た天文地文は、ジェノミライに対し実験の中断を...
特に、ネロはすぐさま処分せよとの命令だった。
その役割はウンドゥが行うことになったが、ウンドゥは当時、...
そこで、別の部屋に隔離し、処分したことにした。
ウンドゥはネロが吐き出すウイルスをサンプルし、それを研究...
そしてそれを元にクラケット達とワクチンを創り出し、状況を...
(尚、このウイルスの研究データは、後にジルに託され、アス...
その後、ネロが生きていることはクラケット、そして天文の一...
天文はそのままネロを生かしておいて良いという判断をした。
その真意は謎であったが、後にすぐに分かることとなる。
*天文吸収後 [#xba330b3]
**そして天文へ [#lb0329bb]
1年ほどの時間を使い、ジェノミライ研究所の除染はほぼ完了...
除染が完了した事を知った天文地文は、ジェノミライ計画は失...
この時既に、天文と地文は箱舟計画で決裂をしていたのだが、...
今までは主に天文が強く推進を進めていたため、解体したかっ...
当然だが、この件について、地文の中では反対する者はいなか...
地文は既に天文と分かれた際に、このジェノミライ計画、すな...
だが天文は、その技術が惜しくて仕方なかった。
特に「シェルノサージュ管」に関しては、G2トロンの次を担...
その後、ジェノミライの研究者達は天文から秘密裏にオファー...
核となっていた4人にも当然その声はかかった。だが、ウンド...
この時、クラケットとウンドゥは天文のやり方に関して真っ向...
パンデミックからの1年間、ジェノミライは天文からの指示に...
その方法が余りに酷だったのである。
感染者を全員焼却するよう命じ、全てのシステムは解体された。
書類は押収され、天文の管轄する極秘の書庫へと入れられた。
だが、ネロに関しては「焼却」ではなく「保護」という命令に...
実際はといえば、ネロを研究所内で見つけることは出来ず、天...
その後天文はクラケットに、ウンドゥに対してネロの居場所を...
天文にとって、シェルノトロンは今後の命運を左右するもので...
天文はその為に、ネロを天文側に隔離するつもりだったのであ...
だが、クラケットはウンドゥと大げんかをした後でもあり、そ...
それでも天文はクラケットにウンドゥを説得して吐かせるよう...
結局クラケットはウンドゥの口を割ることは出来ず、天文の交...
交渉人はウンドゥを尋問し、ウンドゥは仕方なくネロの居場所...
交渉人はウンドゥに対して悪くない条件を出した。
ネロは自由にして構わない。天文はネロを奪わない。だが、そ...
ネロがシェルノトロンとの同調を切らない限り、だ。君はネロ...
ウンドゥはそれに同意をし、誓約書を書かされた。
クラケットとネプツール、グレイコフはこの後、天文でシェル...
だが、クラケットは心を壊して1年で天文を去る。
その後、シェルノトロンは「ネロ」という名前を隠し、先進的...
そして、それを普及すべく天文が100%出資して作った会社...
ネプツールとグレイコフは、共にこのチューブカンパニーを取...
ネロの件は、天文でも極々一部の人々のみが真実を知っている。
そしてそれらの人々は絶対にその事を口外しないよう、常に監...
それから何年か経過した後、ネプツールとグレイコフが独立し...
そして試練の3年間が始まった現在においても、それは継続され...
**ネロ [#ee9c72a2]
ウンドゥが天文に行かなかった理由は、ネロのこと、天文が気...
それは、地文側から戻ってこいとオファーがあったからだ。
この時期、地文は既に危機感を抱いていた。G2トロンが民衆...
G2トロンはジェノムにはない快適さを人々に与えていた。人...
ウンドゥは地文に対しての恩義はあるので、地文からのオファ...
その代わり条件として、ここ(元ジェノミライ研究所)で研究...
地文がウンドゥに依頼したのは、地文の立て直しに関するもの...
地文は現時点において、カリスマを失っている。
恐らく次のトップ、すなわち調停院の大司教次第では、潰れる...
故に、今回ばかりはタブーを侵さなければならない。
それは、正当なる継承者ではなく、「確実に勝てる能力者」を...
地文はウンドゥに、どんな手段でも良いから能力者を調達して...
例えば、大司教就任前に生身でコーザルと同調出来る存在がい...
その答えとして、まずウンドゥが試みたのは、ネロを使うこと...
とはいえ、ネロは今の今まで一言も喋っていない。
そこでウンドゥは、ネロの器質的、精神的両面から精査をする...
器質的な面は、サンプル採取とウイルスの分析、身体の細胞な...
これにより、ネロのまき散らしたウイルスの分析を更に進め、...
また、gRNAウイルスβに役立つこととなる有力な情報も、この時...
次に精神的な面である。ここでは、ウンドゥの特異的な条件が...
彼は天然のヒトガタ(人間でありジェノムである存在)故に、...
シェルノサージュ管を用いたネロとのコンタクトには、限界が...
彼女が心を開くか否か以前に、シェルノサージュ管自身が「ガ...
それ故に、シェルノサージュ管ではジェノムのように一心同体...
そこでウンドゥは、逆に自分がジェノム側の存在となり、ネロ...
立場の逆転である。
だがそれには、最低限ノーマル状態まで警戒心を薄れさせ、同...
ウンドゥは毎日毎日、ネロとうち解けようと、様々な方法を試...
そして数年が経ったとき、初めてネロとの同調が実現した。
長い年月がかかったが、この廃墟となったジェノミライ研究所...
**「カノイール(カノン)」という存在の誕生 [#e2e79629]
ネロと同調し、彼女のジェノメトリクスへと入ったウンドゥは...
自分はヒトガタという事もあり、相当の帯域幅を持つ。だがネ...
というより、果てがなかった。全てを受け入れる、とてつもな...
シェルノサージュ管を介してでは、この「果てしない世界」を...
ウンドゥは自分の思惑が正しかった事を喜んだ。地文からの要...
だが問題点は、一言も喋らず、何の感情も出さないことであっ...
ウンドゥはそこから更に何ヶ月もかけて、ネロを社会生活に適...
また、天文との契約もくせ者だった。ネロを外に出せば、それ...
そうなれば、次は何をされるかわからない。
ネロと同調し、毎日ジェノメトリクスに入るうちに、ウンドゥ...
そして諦めかけた頃に、ふと1つの記憶が蘇ってきた。
それは、ドゥドゥ・ノエチウムの事であった。
彼女はネロの吐き出したウイルスを最も近場で浴びた存在であ...
その後、ドゥドゥ・ノエチウムを精査したが、彼女もまたネロ...
そしてネロは、ドゥドゥ・ノエチウムを地文のリーサルウエポ...
尚、ウンドゥは地文幹部に対しては、「ネロがいた頃に培った...
除染をしているとはいえ、ウイルスをモロに浴びた人間である...
**若き科学者、ジルとの出逢い [#qa6aa00e]
ウンドゥはもう、一生日の当たる研究をすることはないと思っ...
ジェノミライ研究所は既に閉鎖も同然で、ウンドゥの我が儘で...
地文の幹部からしても、ドゥドゥ・ノエチウムという最強の子...
地文幹部はその後も、様々な要求をウンドゥへした。それらは...
そんな最中に、地文幹部から一人の助手が、ウンドゥの元に派...
ジリリウムというその娘は、世の中に揉まれて何も信じないと...
「きっとこの娘は、地文幹部が私の行動を監視するために仕向...
とはいえ、逆らうことは出来ないと知っていたから、ジルを受...
だが、ジルとしばらく共にいると、どうにも居心地がよい。
今まで一人でいるのが一番気楽で自由だと思っていたが、ジル...
そして二人は恋に落ちていく。
ジルが地文からの差し金ではないと確信を持てたある日、ウン...
そして、ネロを利用し、現在は禁忌となっている7次元理論の...
ネロの持つ様々な有機体から取り出せる新種のウイルスから、...
ジルはそれを心の底から楽しんだ。
ウンドゥとジルが取り組んだ歴史的なウイルスは2つある。
1つは「gRNAウイルスβ」であり、もう1つが「amRNAウイルス...
前者は未完成のまま現在もジルが単独で研究しており、後者は...
そして前者はウンドゥがジルのために作っていたものであり、...
前者、gRNAウイルスβは、カノンに投与されたαタイプの発展型...
αタイプは、帯域の増大及び遺伝子鎖数の増加により、ジェノム...
だがカノンは、地文幹部が完成をせかしたこともあり、急ごし...
それは、強い想いを持って詩魔法を使う(=ジェノムとの同調...
カノンの物理ボディが導力量に付いて来れずにオーバーヒート...
これらの機能を改善し、更にすさまじい機能を付ける計画が、g...
gRNAウイルスβは、「ヒトガタ」を人工的に作る事を目標として...
カノンは3重螺旋の遺伝子を持つことが出来、後もう少し改良...
そしてこのgRNAウイルスβを作ろうと思った理由は、ジルが絡ん...
なぜなら、ヒトガタになることで、寿命がジェノム並みに延び...
ウンドゥはジルとずっと一緒にいたかった。ウンドゥ自身がヒ...
だが、gRNAウイルスβは、カノンが持つ欠陥と同じ欠陥が生じ、...
結局gRNAウイルスβはウンドゥが生存していた間には完成せず、...
**悲劇的な運命の始まり [#lf0e79f3]
試練の3年間開始から7年前のこと。
ウンドゥがgRNAウイルスβの研究の一巻で、データ採取の為、ネ...
そしてそこから悲劇が始まった。
ウンドゥが帰ってこないのだ。何日経っても帰ってこない。ジ...
実際それは正解で、ネロがウンドゥを支配し、出られないよう...
ネロはこの頃、ウンドゥに対して愛情が芽生え始めていた。最...
その後、数年にわたる二人だけの生活(?)において、ネロは...
特に、身体と精神が同期できずにウイルスを吐き続けていた最...
ネロは、どうやったかまでは知らないが、とにかくウンドゥが...
また、処分されるところを匿ってくれたりした。
ネロはいまだに「表現」が出来るところまで到達していないが...
そんな中でジルという存在が出てきて、更にネロの力をジルの...
ネロはウンドゥがジェノメトリクスに入り込んだとき、それを...
ネロはそれによって怯えた。1つは、自分が捨てられる思い、...
そしてそれによって、自分はもう自分の世界に帰れないのでは...
そこで、ウンドゥを心の中に縛り付け、完全同調から分離状態...
ネロは、ウンドゥと共に、自分の世界へ戻る術を探すための手...
ジルは、ウンドゥを様々な事でネロから引き剥がそうとしたが...
強引に離脱させる手法もあったが、ウンドゥまで傷つくもので...
その後ジルは、ウンドゥとネロのことを伏せながら、地文幹部...
そんな時、ネロがジルに提案をしてきた。
自分を7次元先へと戻す方法があれば、ウンドゥは返す。残し...
ネロはその中で1つ、近道を提案した。インターディメンドと...
だが、この時点ではアルノサージュ管がまだ出来ておらず、過...
そんな最中、シェルノトロン・パニックという事件が発生して...
**シェルノトロン・パニック [#wdc6823c]
シェルノトロン・パニックは、一瞬にして全シェルノトロンが...
この原因を天文はすぐに断定することが出来た。それは「ネロ...
天文はこれを、ウンドゥの契約不履行と決め、ただちにネロと...
だが、「ネロ」という存在の素性、すなわちジェノミライ研究...
そこで天文は、地文の科学者にその罪をなすりつけ、「シェル...
その後、ジェノミライ研究所に天文がガサ入れに来たのである。
ジルはネロ(とウンドゥ)を隠し、自らは逃げ出した。だがそ...
天文はネロの本体を管理研究すべく、それ以降、ジェノミライ...
そしてネロは、もう何も出来ないようにシェルノトロンサーバ...
関係者は地文から強制的に抹消され、特に関係ない科学者も、...
ジルもその「さして重要ではない助手でありながら、関係者と...
こうしてジルは、ジェノミライ研究所に入ることも出来なくな...
だが、彼女はウンドゥを救い出すため、ジェノミライ研究所へ...
そして、その時を研究の日々と共に待ち続けたのである。
**天文によるジェノミライ強制捜査についての真実 [#w982d359]
天文は、地文の研究者が「シェルノトロンに悪質なハッキング...
だが真実は、シェルノトロンのマスター…人々には「仮想生命OS...
ネロの事が大衆にバレルと、2つの意味で天文に損害が生じる。
1つは、シェルノトロンがネロを使っていること。
もう1つは、禁忌とされた「7次元生命の召喚」を今後行う予定...
グランフェニックス計画で必須項目である「7次元先の世界か...
だが、それは既に禁忌となっており、この地下に封印されてい...
それは民衆には公開されていない、闇から闇へと葬り去られた...
故に、その事を地文に公開されたら天文は終わりである。
更に、その「禁忌となった理由」まで公開されたら、いくら天...
なぜなら、その時発生した狂気的なウイルスに関しては、全て...
ちなみに、「シェルノトロン・パニック」を引き起こしたのは...
それによって天文は、ジェノミライ研究所を襲ったのである。
''こうして「ジェノミライ研究所」は一旦、歴史の表舞台から...
*ジェノミライ潜伏期 [#zdb68d96]
**amRNAウイルスと、ジルの転機 [#q20c793f]
ジェノミライ研究所を追われたジルは、その後自分で資金を集...
最初、様々な遺伝子薬の研究を、各方面の研究所に持ちかけた...
その為、ジルは大変な苦労をした。
そんな時、地文派幹部と言う人達がジルの元に訪れ、1つの依...
それは、amRNAウイルス(アストロサイト・モジュラトリ・ウイ...
地文は今、ジェノムが全然生まれなくて大変苦労している。そ...
amRNAウイルスは、人間に投与すると、ジェノムと宿主との間に...
宿主である人間は大抵死んでしまうが、一夜にして10体のジ...
これをもっと、高効率にして、人があまり死なないように、そ...
ジルは、地文もそこまで落ちたか(身の振り考えないようにな...
amRNAウイルスは副産物であり産業廃棄物のようなものだったの...
ジルはamRNAウイルスによって、更に資金を得ることに成功した。
そんな地文がある日また来て、こう言った。
空想型ジェノムを生み出すamRNAウイルスは自我がない。それを...
ジルは心当たりがあったので、やってみると言った。ただし、...
地文幹部はそれを呑んだ。こうして出来たのが、shsヘテロマイ...
amRNAウイルス生成時に、認識コードが暗号化されて遺伝子に入...
それと同一コードの遺伝子を持つシャールにこの、shsヘテロマ...
またそれは、シャールの親玉としてシャールからエネルギーを...
CENTER:''▼参考:ジルの研究したウイルス▼''
|ジェノマイズRNA|gRNA-α|ウンドゥ/ジル|ウンドゥの設計|宿主...
|~|gRNA-β|ジル|αから機能拡張|人間をヒトガタに変成する。sh...
|脳変成RNA|amRNA|ウンドゥ/ジル|ネロから抽出|人間に投与す...
|~|shsヘテロマイシン|ジル|amRNAから変成|シャールに投与す...
地文幹部はプロトタイプのshsヘテロマイシンに多額の支払いを...
この時の事が転機となり、ジルはフォーシーズンに研究所を構...
ジルはこの資金を元に、本来の自分自身の研究である、人間の...
だがジルは、この時まだ気づいていなかった。地文幹部は、実...
天文幹部がなぜ地文のフリをして、この2つの薬を依頼したの...
**ジリリウムとネプツール [#w87c54f0]
その後は順調であった。ジルはgRNAウイルスβの目処が立ったた...
主に中立裕福層に対して「不老長寿の薬」として売り込んだこ...
そして、このウイルスの開発資金として多額の援助を得ること...
その投資者の一人に、ネプツール・プランクがいた。
ネプツールは元ジェノミライの研究員だが、ウンドゥは昔の話...
ネプツールは一人娘サーリの為にgRNAウイルスβを欲しがり、特...
とにかく、ジェノミライ研究所という存在が、この世界では無...
そしてそれは、ひょんな事から発覚する。
ネプツールがした自慢話が元だった。
我が社は今後、新たなトロンの開発に乗り出す。それが完成す...
現在のレオンOSは、その潜在的な力の一割も使っていないが...
ジルはネプツールがシェルノトロンとレオンOSについて、一...
ネプツールの発言は、暗に、レオンが生命である事を前提とし...
そこでジルはカマをかけ、ネプツールにネロの存在についての...
そこから先は早かった。
レオンOS(ネロ)の深層意識にアクセスする方法は、ジルが...
そして、新型トロンとなるネプトロンの開発は急ピッチで進め...
その目的は、ネプツールは世界を操作すること(支配)であり...
**イオンの登場 [#f63000e3]
それから3年後。そんな時、同じく異世界から来たイオンが現...
ジルは裏情報で、イオンがネロと同じ、7次元先から来た生命...
7次元先の存在は、この世界を隅から隅まで自由に見る事が出...
イオンの力を使えば、ウンドゥとネロを剥離することや、ネロ...
だから、ネイにイオンを連れてくるように命令した。
だが、ネプツールがそれを知ると、ネプツールはイオンに会い...
ネプツールはイオンが俯瞰視点を持つ事は知らなかったが、イ...
だから、これでもかというくらいにおもてなしをし、ワイロを...
ネイは、ネプトロンの詩を謳う事は約束していたので、どのみ...
しかし本来そこには、イオンは無関係だったのである。
ネイはジルからの命令で、急遽イオンをネプツールの元へ連れ...
ネイは最初、カンパニーへイオンを誘導していたが、ネプツー...
だがそれは、ジルにとっても不都合だった。ネプツールはネイ...
何でも、もうすぐにでも詩を謳う事になるから、そもそもネイ...
そして第三幕ラストで、ジルはネイに、早くカンパニーに行け...
ネイはジルにネプツールの怪しさを暴露するが、ジルは、やば...
ネイはしぶしぶ従う。
ネイがジルとネプツールの契約に入っていたのは、とある詩を...
ネプツールとジルの間でなされていた契約は、ネプトロンによ...
(シェルノトロンは、ネロの精神世界Lv2くらいが限界だが...
そしてそれと繋がる専用線をジルに与えることだった。
その為には、最後のプロセスとなる、封印された心の扉を開け...
だがネプツールは、既にジルを出し抜くべく作戦を立てていた。
ネプツールは既にタイプライターでネロと会話をしており、ダ...
だから敢えて、ネプトロンのセキュリティの一部を外していて...
しかしその事自体はジルたちには伝えていなかった。もちろん...
ジルは、確かにイオンとネロをスワップすれば、イオンの身体...
ネロのスワップは大変危険であると判断していたので、その線...
ネイが聞かされていたのは、イオンは単純に、ネプトロンの起...
だが実際にはイオンがダイバーだとネイは知ることになる。
ダイバーとは、魂の交換相手のことである。ネイはネプトリュ...
しかしその詩によって魂のスワップを行う対象がイオンだとは...
ネプトリュードを謳ってイオンがネロとスワップする。これは...
だからイオンに同情せざるを得なかった。だが、ここでやめる...
しかし、ネロが暴走し始めたことにより状況は一変する。
万事休すの状態でイオンが身を呈してネロを食い止めたことが...
そして再度ネプトリュードを謳う事で、イオンとネロをひっく...
**ジルとネイの出逢い、決別 [#t7be1b37]
ネイは、ある意味ジルに救われた存在だった。しかし条件付き...
ネイの身体はシャール(人工量産型ジェノム)だが、それは空...
だが、ジルはシャールの生みの親でもあり、そのシャールを独...
ネイはその代償として、ジルに丁稚することになった。
ネイがジルと共に居るのは、もう1つの理由があった。
ネイの身体を奪ったイオンから、自分の身体を取り戻すためだ...
ジルはネイの話を聞き(ネイは天文の恨み辛みをジルに全部ぶ...
その時ジルはびっくりした。
実は、ジルがネイを迎え入れたのは、ネイがシャールボディを...
ジルはネイがamRNAウイルスで作られたシャールボディを身に纏...
そしてネイの吐いた過去で更にビックリした。地文幹部にしか...
ジルは地文幹部に連絡を取るが、既に音信不通であった。ジル...
ジルは天文に恨みがある。ウンドゥやジェノミライをとられた...
その天文が、今度は地文を偽ってamRNAウイルスとgRNAβを奪っ...
ジルは、天文の件に関しては、刻が来るのを待つことにした。
何にしても、ジルはネイに、魂のスワップをしてあげることを...
まずジルがネイに命令したことが、イオンをジルの元まで連れ...
ジルは別件でイオンを欲していたし、ネイのイオンに対する恨...
そこでネイはイオンに近づき、フォーシーズンへ連れて行くよ...
しかし、ネプツールの暴走により計画は頓挫し、ネイはPLASMA...
それを偶然助けたのが、クオンタイズでありサーリであった。
ジルはネイのことはあまり大切にはしていなかった。
単なる研究材料でしかなかったし、自分の製造したシャールの...
そんなジルが、わざわざネイを手元に置いておいたのには1つ...
それは、ネイがシャールであり、シャールが「なぜか」天文の...
ジルがネイに投与したshsヘテロマイシンは、シャール統率ウイ...
シャールの統率コードは天文の培養したamRNAウイルスにより決...
そして今ここにいるネイは、そのコードを持って生まれたマス...
ジルは、いずれネイを連れてソレイルに行くことになると思っ...
それはネイにとっての悲願であったし、ジルにとっても自分の...
その時、全シャールをコントロールできる事によって、敵地で...
**インターディメンド [#of56239f]
ネプトロンが稼働し、レオン4213、すなわちネロの精神の...
ター坊の持っていたノンセキュリティ端末によってネロが顔を...
ジルはネロを自分の研究室へ連れて行き、作戦会議を開くこと...
ネロは、現状は最初で最後のチャンスだという。
絶対に失敗は許されないから、ジルに「インターディメンド」...
ジルはビックリする。過去に自身がジェノミライ研究所にいた...
だがネロは、今なら出来るという。なぜなら、天文がアルノサ...
インターディメンドを行えば、現状の「詰んだ状態」を確実に...
ジルはインターディメンドについて、過去には少ししか話を聞...
太古の時代、ネロが遠く離れた惑星ラシェーラから、この星シ...
それらの装置や詩の設計図はこの地下深く、現在のジェノミラ...
ネロはウンドゥと共に、インターディメンドについて解読して...
インターディメンドとは、7次元先の世界の人間による無意識...
これを行うことで、ジルは7次元先の、すなわちネロの住んで...
だが、完全に魂を乗っ取られてしまうのではなく、ジルがそれ...
古代の人々は、この仕組みを使い、7次元先の世界へコンソー...
このインターディメンドを行うことで、ネロにとって良いこと...
インターディメンドをする7次元先の住人は、こちらの世界の...
(限界としては、一人のクオリアに入り込む為、操作可能なの...
もっと簡単に言えば、失敗したらリセット出来るし、ジルから...
だから、目的達成のための行動は、かなり効率を上げることが...
インターディメンドが唯一防げないのは、6軸以上からの干渉。
すなわち、簡単に言えば他人の行動を左右する事は出来ないの...
だから100%ミラクルに成功することはあり得ない。
また、インターディメンドを行う人物の身体的能力を超えるこ...
1.敵や他者との遭遇を回避することは出来ない(自分以...
2.思考能力や感情、気性の限界を超えることは出来ない...
すなわち、RPGの主人公と同じである。
要するに、ジルにインターディメンドをインストールして、7...
すると7次元先の存在は、ジルをコントロールして、ネロを確...
ジルからしてみれば、様々なひらめきや勘(もしくは運)によ...
ただ、ジルからすればこれはかなり抵抗がある行為であった。
自覚がないとはいえ、操られるわけであり、当然かなりのリス...
ネロもそれは分かっているため、条件を出した。インターディ...
すなわち、ウンドゥとネロの分離が行われるということである。
それはジルにとっても、1日でも早く達成したいことであった...
だからジルはそれを受け入れた。
ジルは、インターディメンドをする為のプロセスを、ネロから...
それによると、準備は2つ。
1つはジルがシェルノトロンと同調し、インターディメンドのT...
もう1つは、そのシェルノトロンをアルノサージュ管とチェイ...
1つめは、ネロがジルのシェルノトロンに送ってきたプログラ...
アルノサージュ管は、現在ソレイルにしかない。それはイオン...
しかしジルは、どのみちソレイルに行く予定はあった。それは...
タイミング良く、今ネイとイオンはこのフォーシーズンにいる...
あの子はソレイルを全部知ってる(フラクテルの記憶があるの...
今こそ、ネイに投資した全てを回収する時である。
ネイは、フォーシーズンに来て、一度ジルの元に訪れている。
その時ネイは、イオンをすぐにここに連れてこい、という問い...
ネイはジルを信用していなかった。昔から信頼関係なんて無か...
そして2回目にジルの研究室へ行ったとき(キャスが捕まって...
なぜなら、ジルがネイを殺すと、ネロ(ター坊)と話をしてい...
ネイは、ジルがあまりに姑息なので、ター坊と(捕まっている...
だが、部屋に入り、まず盗み聞きしたネロとジルの会話はこう...
「ソレイルにネイとイオンを連れて行き、ネイにはシャールの...
イオンはそのまま。ネイとはそこで終わり。魂のスワップ?...
この話をネイが聞いてしまったことで、ネイとジルは破談する...
ジルはここから、茨の道を歩むことになる。
サーリはクラケットと繋がっており、イオンを7次元先へ返す...
それに気づいたジルは、出発直前のネイを糾弾。ネイとジルは...
「あなたたち、まさか、イオナサルを返そうっていうの!?」
「ご明察。もう全ての材料は揃ってる」
ここでジルは血の気が引く。自分の研究が盗まれたことが最後...
ジルは猛反撃に出るが、ネイの決死の防御(ネイ曰く、最後の...
**ジル拘束 [#g70de14d]
ジルはジェノミライ研究所でクラケットたちを脅し、ネロをポ...
そして、反論するクラケットたちを、ネロと一緒に6次元移動...
だが、それは成功ではなかった。理論上では、こちらの世界で...
しかしそれは無理だったのである。向こうの世界に送るとき、...
ネロからの救援をキャッチするが、そのまま無視するジル。
しかしその声はイオンにも届き、イオンはネロを助けようとす...
ネイの協力により、6軸移動を再び行い、全てが元に戻る位置...
クラケットがポッドを開けるのを阻止し、PLASMAによってジル...
ここへ来て、ジルはついに天文に捕まってしまったのだ。
だが驚くべきことに、これはジルにとってむしろ好機になるの...
*ジェノミライ・プロジェクトⅡ [#y38afcab]
**『ぱれすにゅろきーる』とジェノミライ [#o7015ae3]
ジェノミライⅡは、天文の極秘プロジェクトである。その場所は...
ソレイルは昔、天文が地文の下部組織であった頃に創っていた...
現在は天文がグランフェニックス計画、地文がセーブベゼル計...
現在ソレイルは、天文が買い取り、そこにテーマパークを作っ...
表向きは、資源再利用ということで、国民サービスの為に天文...
ソレイルの完成している部分だけでもかなりしっかりとしたコ...
だが、実はそれは表向きのものであり、その内側では極秘の研...
この旧移民船ソレイルは、グランフェニックス計画が成功し、...
現在のシェルノトロンサーバーは置いていく。というか、サー...
だが、ここで問題なのはネロという存在なのである。
現在、ネロのクオリアがこの座標上にある為に、太陽ベゼルは...
ネロは7次元先の存在である、この座標を重くしている。それ...
ネロを連れてきてしまったが為に、この惑星(旧名シャラノイ...
だから、天文は次の地に、7次元存在を連れて行くつもりはな...
イオンに至っては、ラシェールフューザーを謳わせたらその後...
**ジェノミライ・プロジェクトⅡの全貌 [#i91b482c]
ソレイルの艦内は、第二世代ジェノミライ研究所となっている。
ここで行われている研究は、大きく分けて2つ。1つが「ラシ...
ラシェールフューザーに向けての準備というのは、言わずと知...
すなわち、アルノサージュ管を用いた7次元コンタクトと、そ...
これら2つの研究は、どちらも「天文が権力を失わずに惑星移...
***アルノサージュ管と7次元接続計画 [#m45f9977]
言わずと知れた、イオンがアースからシェルに転送される事に...
アルノサージュ管は、この時まだプロトタイプであるが、その...
7次元先からの魂の召喚、という事以外は、ネロの時と原理は...
ネロの時は、人工的に身体を培養して作り、その中にネロを封...
その事もあり、今回は生きた身体を使うことになった。その生...
その時、その身体にはネイの魂が宿っていた。簡単に言えば、...
そのネイの魂を追い出し、7次元先から引き寄せたイオンの魂...
アルノサージュ管を通じて、アース側の電子ネットワークに釣...
その釣り針、トロイの木馬とも言えるアース側の装置を、設計...
そして、召喚するための詩魔法「アルシェルノ Class::AR-CIEL...
7次元を超越する話なので説明が難しいが、トロイの木馬であ...
シェルの時間軸とアースの時間軸は異なるため、アース側で数...
こうしてイオンが捕まり、こちらの世界に引き寄せられた。
尚、第4幕でネプツールがネイに謳わせたネプトリュードは、...
すなわち、魂の宿る肉体をスワップするのである。アルシェル...
これによって、ネイは自分の身体から出され、廃棄用のトロン...
結城寧はイオンとして生活するようになり、ネイはこのトロン...
しかしそれは、この詩を謳ったネイの親友であるフラクテルに...
詳細は後述。
***次世代シェルノトロン計画 [#u96ba61f]
ネロの素晴らしいところは、一人で数万人に対して、同時に詩...
通常のジェノムが代わりになっても、こんな事は出来ない。当...
次世代シェルノトロンの原理は簡単かつ稚拙なものである。
それは簡単に言えば、ソレイルの中に数万体のジェノムを押し...
言えばシンプルだが、実際はかなり不可能に近い。まずジェノ...
生命だから、放っておけば死ぬし、またジェノムには個性もあ...
だから、天文がこの無謀な案を実行に移したのは、さほど昔の...
その鍵となったのは、ジェノミライ研究所でウンドゥとジルが...
没収したウンドゥの資料の中にあったamRNAウイルスの記録は、...
amRNAウイルスを投与された人間は、ジェノムとの間に沢山のジ...
しかもそのジェノムは、自らの意志が希薄な、魂の宿っていな...
これらを何万体と束ねて統率する事が出来るのであれば、シェ...
天文は、このamRNAウイルスの研究を進めることが出来る人物を...
天文は、地文高官になりすましたエージェントをジルに向かわ...
そしてamRNAウイルスはどんどん進化していく。更に天文は、そ...
ジルはその申し出に対して、shsヘテロマイシンを開発した。
双方ともプロトタイプまで完成する頃には既に、試練の3年間...
ジルのお陰で、一人の人間の犠牲で50体ほどのジェノムが生...
更に効率化のために、妄想に左右されない、一律の身体となる...
こうして出来たのが、あの『シャール』の原型である。
だが、人が犠牲になる時点でまだ永久機関にはなり得ない。天...
しかしジルは、だいぶ立場が良くなった為(自分以外にこの研...
そんな時、ジェノミライ研究所でレオンを奪おうとするジル達...
天文はジルを拘束し、そのままソレイルに連れてきて、ある程...
目指すは、人が死なずにシャールが無限増殖する永久機関の創...
**ネイとジェノミライ・プロジェクトⅡの浅からぬ関係 [#h05ad...
ネイは言わずと知れた、本物のイオナサル・ククルル・プリシ...
結城寧であるイオンがアースから連れてこられたときに、身体...
抜き取られていた魂は一時的にシェルノトロンに押し込められ...
当時天文が秘密裏に開発中だった人工ジェノムである「シャー...
すなわち、今のネイの身体は、その人工的に作られたジェノム...
だが人工ジェノムは人間と同調しないと生きていけない為、フ...
そして同調時に、フラクテルが持つ天文の機密情報の全てを精...
これはネイが自分の身体を取り戻すのに必要な情報として、フ...
だが、フラクテルは反逆がバレて殺され、ネイは一人、これを...
脱出には成功したものの、身体はシャールそのもの。ネイは数...
そしてその時、ジルに見つかり拉致される事になるのである。
ジルは、ネイの身体である人工ジェノム「シャール」を増産す...
ジルは、シャールからエネルギーをもらい普通に生きられるウ...
ジルは助けるのと交換条件として、自分の傍にいて研究を手伝...
ネイにとっても、イオンは恨みの対象であり、自分の身体を取...
ジルとネイは表面上目的が一致したので、取引することにした...
尚、イオンのことを恨んでいるのにイオンを大切に扱うのは、...
ネイは、イオンを「ソレイル」に連れて行き、そこで自分の魂...
また、イオンに対し、皇帝になるのを全力で支援しているのは...
だから、少々度を超してヒステリックになるときもあるが、そ...
**ジルとジェノミライ・プロジェクトⅡの繋がり [#r8646f88]
天文はジルを拘束して、なんとソレイルに護送した。そしてそ...
地文幹部と偽ってジルにamRNAなどを発注していたのは、なんと...
ジルは6次元を移動した(崩壊編最終幕)記憶が残っている。...
そして、インターディメンドのこと。
ネロは向こうの世界に一瞬戻されたとき、向こうの世界では死...
ネロにとってどっちが幸せだったのか。それ以上に、ウンドゥ...
インターディメンドは、ネロの利益の為にミラクルな力を発揮...
今、自分と同じ場所にアルノサージュ管がある。
ジルは考えるまもなく、リーベルトと握手した。ジルはウンド...
*備考 [#fc870a1b]
**アストロサイト・モジュラトリ・ウイルス [#xa22cb36]
AMVは、ネロのSHWと提供ボディが上手くかみ合わなかっ...
いわばマクロファージとかみたいなものをSHWが創らせよう...
だから、イオンが連れてこられたときも、そのようなウイルス...
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